2024年10月19日、川越車両センターまつりが開催された。
コロナ禍以降、車両基地公開などのイベントは高額な値段をつけられさらに枠も絞られるというのがデフォルトとなってきているが、このイベントはそんな中において先着1500名を無料で招待という形が取られた。それ故か枠争いはいつにも増して熾烈なものとなり、なんと予約サイトJRE MALLチケットのサーバーがダウンする事態にまでなってしまった。
そんな熾烈なチケット争奪戦の末見事チケットを勝ち取ることができたので今回はそんなイベントの様子を書いてみようと思う。
南古谷から歩くこと10分ちょっと。今回の会場たる川越車両センターにやってきた。
メインの車両展示エリア。他の区所の同じ形式を並べたり相鉄12000系を借りてきたりしてきた時もあるようだが、今年は昨年同様川越所属車で固められた形となった。
上画像1番手前、E233系7000番台は通勤快速池袋行きを表示。もちろん普段なら見られないレアな行き先である。
その隣はりんかい線の70-000形と209系試験車"mue train"。りんかい線の方は快速東京テレポートを表示していた。こちらもレアである。
mue trainは普段お目にかかれないとあってかなりカメラを向けられていた印象だった。
その奥は八高線、川越線で活躍する209系3500番台(左)とE231系3000番台(右)。ワンマン高麗川とワンマン拝島をそれぞれ表示していた。こちらは定期であった気がする(?)
一通り見たところで洗浄体験に乗車。車庫公開でお馴染みの洗車機を通るアレである。画像左側のハエ115編成が使われていた。(右側のE257については後ほど。) 乗り降りは先頭の一箇所から。ドアコックを使用してきたのでその様子を撮っておいた。普段は余程のことがない限り客が扱ってはいけないものなので中身を見ることはないわけだし。
洗浄体験はこんな感じで洗車機から大量の水が掛かってくるのを楽しむものである。音も相まって結構面白かった。
E233系、実はドアが閉まった状態でも荷挟み対策として多少の隙間があるらしくそこから多少水が床に漏れていた。
休憩車両はE257系2000番台。先日の特急アルプスでもお世話になった形式である。
この形式はグリーン車込みの9両編成。休憩用車両とあって整理券などは不要で誰でも出入りは自由である。もちろんそれはグリーン車もである。
と言うことでリラックスも兼ねてグリーン車に乗ってみた。雰囲気はこんな感じ、木目調に暖色の照明ってだけで少し高級に見えるマジックが働いている。
無料ならいいものを享受したいと考えることは皆同じらしくグリーン車だけがほぼ満席となっていた。昼飯時にはグリーン車より前の9〜5号車もちらほら埋まっていたが、グリーン車の後ろは常にガラガラであった。
座席はこんな感じ。ヘッドカバーはなぜかなかった。
革張りで2+2だが普通車よりも広くゆったりしていた。リクライニングもよく倒れるし枕ももちろん可動式である。
さすがグリーン車とあって座り心地は素晴らしいの一言。ずっと座っていたいと思った。
フットレストもある。両面式で裏は土足厳禁である…はずだが認知度は低いのだろうか、意外と土足で乗ってる人がいた。 グリーン車の後ろ、3号車の4号車寄りにはミニラウンジめいたものがある。簡易的な腰掛けと片方にはテーブルもあった。 ところ変わって検修庫。ここは映えスポットと銘打たれ電車と写真を撮れるようになっていたが、行った時間はガラガラで実質検修庫の中でE233系のフリー撮影会状態となっていた。
あとはHMやらキャップアートやらが飾られていた。
最近の有料イベントはそれもそれで楽しいが、やはり無料で車両展示やら物販やら洗浄体験やら色々楽しめる古き良き車両基地公開の形もいいなと思った。コロナ禍も開けた今、有料イベントだけでなく、こうしたイベントをまた各地でやってくれると嬉しいのだが。