わかしおノート

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2024.12.30 コミックマーケット105初参戦の記録

"コミックマーケット"、今回で105回目になる毎年夏と冬に開催されるお馴染みオタクの祭典、いや戦場である。
毎年凄まじい人間が有明の地に詰めかける様は知っていた。人も多いしあんまり興味もわかなかったので毎回家で指を咥えてTwitterでそんな様子を見ていたのだが、今回は知り合いが売る側で参戦するということでせっかくならこの機会に興味本位でのぞいてみようと思って参戦することにした。
本稿ではそんな私の初参戦の記録を書き記しておく、まだ行ったことなくて来年夏に初参戦したい人は読んでおくと少しは足しになるかもしれない(?)

1.基本情報

開催地は東京ビックサイト。りんかい線国際展示場駅ゆりかもめ有明駅などが最寄りである。
夏は8月中頃、冬は12月末頃に二日間開催され、入場は10:00〜17:00(2日目16:00)である。

2.入るまで

今回行きはりんかい線国際展示場駅を利用した、この日にここで降りる人間はほぼコミケの客なので流れに沿ってビッグサイトへ向かう。

(↑リストバンド)

入場はチケット制になっておりリストバンド型のチケットが必要である。前売りチケットをを持っていない人は1000円で買える当日券の列に並ぶ必要がある。私は14:00過ぎに並んだが長いとはいえ想像よりも行列は短く、ものの30分程度で入場できてしまった。それでも短くはないので暑くなる夏場はキツそうだと思ったが。

3.入ってから

リストバンドを入手し、流れに沿って入場するのはいいが問題はここから先である。
そう、この東京ビックサイト、めちゃくちゃに広いのである。マジで大の大人でも余裕で迷子になれる。 ビッグサイト構内図)

このコミケでは会議棟以外の全てが会場となっている。東棟が有志のサークル、西棟は企業とサークルが折半、南棟が企業エリア、西と南の間の屋上がコスプレエリア…とざっくり分かれていた。
サークルは自身の配置を(ホール名)+(アルファベットorひらがなorカタカナ)+(数字など)と言うふうに宣伝しており、これでどこのホールの、どのあたりかとわかるようになっている。だからこれさえ頭に入れておけば配置図を見れば1発…ともいかないだろう…たぶん。
先述したようにとにかく人が多くてさらに会場内も広いため場所は分かっていても辿り着くのはそこそこ大変である。なんなら辿り着くまでに迷う可能性すらある(私は迷った)。
特に東棟は1〜3,4〜6という三つずつのホールを全てブチ抜いて一つにしているため、どのホールのどのあたりと言われてもわかりにくいなと思った。尤もこうは書いたものの筆者は配置図を持っていなかったので半分は自業自得なのだが。ただそれを持っていたとしてもちゃんと辿り着けたかと聞かれると多分素直に首を縦に振れないのもまた事実である。
あと余談だが人がとてつもなく多いせいで冬でも会場内は熱気がすごかった。冬でも調整しやすい格好をしたり、飲料などは少し多めに用意したりしたほうがいい(この辺は個人差があるだろうが)。

4.脱出

大量の人がいるため脱出も大変なのである。ここでは主要な経路とそれについてネット上で調べたり実際に乗ったりした際の所感を記しておく。

a.りんかい線

コミケ客の間ではお馴染みであろうりんかい線国際展示場駅から大崎、渋谷、新宿、新木場などへ行ける。
ただし運賃は高め。あとほとんどの人間が利用する上、その客を平均的な広さの1面2線のホームで捌いているため確実に入場規制が発動する。実際に私が帰る時も入場規制をしていた。
ただ新木場、大井町、大崎に加え、埼京線直通だと渋谷、新宿、池袋まで一本で行けるため便利なのも事実。入場規制で長時間並ばされたり運賃が高いというデメリットを考慮しても無難な選択肢かなと思った。

b.ゆりかもめ

東京ビックサイトと有明の両駅が最寄りで豊洲と新橋に出られる。
バスよりマシだが小柄な6両なのでキャパが少ない。そして例によって運賃が高い。さらに行き着く先の豊洲有楽町線にしか乗り継げず、もう片方の新橋は便利なもののそこへは後述のBRTがいるため私個人的には選ぶ理由は特になさそうかなとは思った。でも実際はかなり並んでいたし需要はあるのだろうか。

c.都営バス

ビッグサイトから東京駅まで臨時の直通バスが存在する。また、周辺の各バス停から都内各方面へ向かう定期の路線バスも存在する。
運賃は一律210円。キャパは鉄道に比べると少ないが直通便に関しては各営業所から応援をかき集めて数の暴力でどうにかしているイメージがある。また、直通便の行き着く先が東京駅というのもかなりいいポイントだと思った。このほか、ビッグサイト周辺にバス停が多く、定期路線の選択肢も割とあるため、一律210円で都内の各駅に出られるのも強みだろうか。

d.東京BRT

国際展示場駅前から新橋駅まで直通特急という関西私鉄で聞き覚えのある名前のノンストップ便や各駅に止まる路線バスが運行されている。筆者が脱出に選んだのもこれで、前者の直通特急に乗車した。
直通特急なら新橋まで所要時間は15〜20分程度。体感としてはかなり速く感じた。ただし、都営バスと異なり連接バスがいるとはいえ運べる人数は鉄道より劣る上、定期便と合わせても本数はやや少ない印象を受けた。そのせいか国際展示場駅前にはりんかい線の乗車列に加えてBRTのりばにも長蛇の列ができており、実際私も40分近く並ばされた。一方先述のりんかい線はその比じゃないくらい並んでいたが果たしてどちらが良かったのだろうか?


ちなみに実証実験をやっている関係で支払い方法はキャッシュレスのみとなっている。現金払いはできない(※)のでICカードへのチャージを済ませたりタッチ決済対応のクレジットカードを用意しておこう。

(※)支払い手段がないと申告すれば一応現金払いもできるらしい。好ましいかどうかは別として。

総括

メジャーな4手段をまとめてみたがとりあえず一つ言えるのはこの4つのどれを使おうが長い行列とすし詰めは確定である事だろう。それが嫌なら帰る時間をずらしたり、あるいは一駅歩くというのも考えておいた方がいい。まあいずれにせよいわゆる限界行程での参戦は好ましくなさそうだなと感じた。

5.感想

いくら初参戦といえど規模感を舐めてたなーと。イベントや人の数、加えて建物の規模全てが想像以上だった。そして、ほぼ思いつきで行ってしまったためにろくに下調べもしておらずほぼ会場内を彷徨い歩くだけになってしまった。次回行く際は配置図やカタログを仕入れたり、Twitter上でお品書きを読むなど最低限の用意をしてから行きたいなと思った。後今回見れなかったところを見れたらいいなーと思ったり。
反省点ばかり書いてもあれなので面白かった点を書いておくとコスプレしてる人がたくさんいてなんとも面白かったなと、売り子とか通りがけに見たコスプレエリアの人たちとか、後は普通に参戦してる人たちも色んな人がコスプレしてたなーという印象を受けた。あとは会場全体の独特な熱気的な何かも凄いなーと思った。
一応少数ながら戦利品の同人誌も買えたし初参戦にしてはよかったかなと思った。次回はこの反省を踏まえてより楽しみたいしどうせならゆくゆくは売り子側としても出てみたいものだと思った。

最後に、これが2024年最後の記事になります。来年もゆるゆるマイペースに更新して行くのでどうかよろしくお願いします。それでは皆様良いお年を〜